太りやすい人の特徴!遺伝と基礎代謝と年齢による影響

まわりと自分を比較して、どうも自分は太りやすい体質なんじゃないか?と思っている方は少なくないと思います。
それに、ガリガリ芸人など明らかに太れない体質の人もいるように感じます。
実際に太りやすい体質というのはあるのでしょうか?
あるとすれば、それはやはり遺伝なのでしょうか?
また、そんな太りやすい体質自体を変えることはできるのでしょうか?

太りやすい体質は遺伝する?

肥満遺伝子、β3アドレナリン受容体とUCP1

肥満をひき起こす遺伝子の候補としてβ3アドレナリン受容体遺伝子など多くの遺伝子が発見されてきました。
現在肥満は遺伝するという、考えに対して、遺伝子という物的な証拠が得られつつあります。

遺伝子に着目すると、私たちの体内において、3種類の遺伝子が肥満に影響しているようです。
それは、リンゴ型(ベータ3AR遺伝子)、洋ナシ型(UCPI遺伝子)、バナナ型(ベータ2AR遺伝子)の肥満体質区分に分けられます。

リンゴ型のベータ3アドレナリン受容体は細胞組織内に存在し、アドレナリンの脂肪燃焼作用を脂肪細胞に伝える働きをするため、同遺伝子に変異があると肥満しやすくするといわれています。

その反対に、洋ナシ型のUCPIは、「脱共役タンパク質1」とよばれ、その動きをコントロールすることで「何もせずにカロリーを消費できる体」を手に入れることができるといわれています。

脱共役タンパク質(UCP)遺伝子は体温のための熱産生など、生存に必要な生理作用を維持するための活動です。
活性化されると熱エネルギーになります。

脂肪にも、エネルギーを消費するものがあることが知られていて、脂肪は「白色脂肪細胞」「褐色脂肪細胞」の2種類の内、後者はエネルギーをもやして体温を作る働きがあることがわかっています。

この褐色脂肪細胞の中に、UCPIがたくさん含まれています。
実際に、UCPIによく似た物質を服む「やせ薬」が販売されていましたが、効果が認められながらも、その薬の副作用が深刻なことから現在は販売禁止されています。

その他にも、体重には未知の遺伝子も含めてたくさんの遺伝子が関与しています。
なお太りやすい体質を遺伝的に受け継いでいる人でも、適切な食生活や運動習慣によって肥満症を防ぐことは可能です。

遺伝的に太りやすいと糖尿病になりやすい?

私たちが生活している中で、同じ食生活をしていても太りやすい人と太りずらい人がいることはおわかりでしょう。
これと同じように、同じような生活習慣を送っていても、生活習慣病にかかりやすい人とかかりずらい人がいることもわかります。

これが、体質の差であり、遺伝子の差だと、いえます。髪の毛の色が違ったり、家族で顔が似ていたりすることが、遺伝子とかかわっています。
そうした中から、遺伝的に太りやすかったり、糖尿病になりやすかったりすることが明らかになってきています。

それでは、遺伝的に太る人は少なく食事をする方法しかないのでしょうか?
ドコサヘキサエン酸(DPA)やエイコサベンタエン酸(EPA)を1日1g摂取することで遺伝的な体質影響がなくなることがわかってきました。

遺伝因子と環境因子

糖尿病になりやすい体質は、広い意味での遺伝因子に、環境因子が加わって出現するとされています。
ここでいう遺伝とは、ある特定の遺伝子異常を示すものではなく、通常複数の遺伝的な変異があるとされていますが、詳細は不明です。

糖尿病になりやすい遺伝的な体質というわけで、過食に弱い体質といえます。
ただし必ずしも生きるために不都合な遺伝子とはいえず、見方を変えれば飢餓に強い体質であるともいえます。

家族内でしばしば複数の人が発症している理由の1つはこの体質ですが、例えば家族の人がいつも大盛りの食事を作ってしまうという環境にも注意しなくてはいけません。

環境因子にも注意

環境因子としては、家族とその結果による肥満、運動不足、精神的ストレスが3大要因として挙げられています。
これら誘引の1つだけで発症することが少なく、通常2つ重なることが条件となります。

肥満が進むと、筋肉細胞や脂肪細胞のインシュリンレセプターの感度が鈍くなり、その数が減少します。
細胞内にブドウ糖が取り込まれる能力が低下します。

ブドウ糖が血中にあふれ、血糖値が上がり、この血糖を下げるために多量のインシュリンが必要とされます。
遺伝子異常による糖尿病はありますが、一般には肥満している事は少ないです。

家族内で複数の人が20歳前後までの若年時に発症いることが特徴です。
異常な遺伝子配列がわかっています。

太りやすい体質は改善できる?

代謝をあげれば改善できる?

基礎代謝という言葉をご存知ですか?
基礎代謝とは人間が生きていく上で必要なエネルギー代謝量のことです。
生きていく上で必要不可欠な筋肉や内臓などを動かすためのエネルギーの事を基礎代謝といいます。
言い換えると、基礎代謝は運動などをしなくても消費されるカロリーのことです。

基礎代謝の個人差

この基礎代謝には、年代、性別、体格などによって個人差ががあります。
この個人差が太りやすい人、太りにくい人の違いの一つの要因です。
年齢や性別、体質等で基礎代謝量は異なってきますが、同じ体重の人でも基礎代謝が低い人は、食べたものが脂肪として蓄えられやすくなります。

逆に言えば、太りやすい体質は基礎代謝をあげることで改善することが可能です。
基礎代謝が高ければ、何もしなくてもエネルギー量が多くなり、脂肪が燃えやすくなり、太りづらい体質を手に入れることができるのです。
この基礎代謝をあげることで、1日の消費カロリーを増やす事ができるため、基礎代謝をあげることで、今までより太りにくい体質になるといえるでしょう。

そして太りにくい体質の人は基礎代謝量が多いので余分な脂肪は付きにくい状態で、特に運動せずとも一日に消費するカロリーが多いので体内の余分な脂肪や糖質は自然に消費できます。

基礎代謝をあげるには

では基礎代謝をあげるにはどうしたら良いのでしょう。
勿論何もしないで体質改善なんて出来ませんので、その為には筋肉を増やす必要があります。

筋肉というのはエネルギー消費が多いので同じ生活スタイルであっても筋肉の多い人の方がカロリーを消費します。

他にも水分の摂取によるデトックスを心がけることにより体内年齢を若くすることが出来ます。
体年齢が若い方が基礎代謝は上がるので痩せやすい体質になる事が出来ますし体にもいいので一石二鳥だと言うことが出来ます。

実は、基礎代謝は10代後半より年齢を重ねるほどに低下していきます。
しかし、毎日の暮らしの中で基礎代謝を意識しながら生活する事で基礎代謝を上げる事が可能です。
それでは、基礎代謝はどのようにすれば、あげることができるのでしょうか。

自宅でできる代謝の上げ方

筋肉を付ける為にはウォーキング、筋トレを行う必用があり、自宅で出来る方法というのなら寝る前などにストレッチや腕たて、腹筋、背筋などを行うといいでしょう。ポイントは毎日続けることで例え10分程でも毎日続ければ筋肉はついてきます。

あと体内年齢を若くする為には野菜と果物を積極的に摂取するようにしましょう。外食中心で野菜の摂取が難しい場合は野菜ジュースや青汁、サプリメントなどを活用すると効率よく栄養を摂取することが可能です。

また代謝をアップする方法で最も効果的で簡単なのが水を飲む事だと言えます。1日2ℓから3ℓを目標にマメに水分の摂取を心がけてください。そうすればデトックス作用により代謝があがり太りやすい体質を改善することが出来ますしあと美肌効果も期待できるので非常にオススメの方法です。

自宅で基礎代謝を上げる定番の方法

1.筋肉をつける
基礎代謝の40%が筋肉によるエネルギー消費と言われています。筋肉量が増えると基礎代謝量がアップします。
腹筋、背筋、スクワットなど簡単に出来るもので良いので、ゆっくりと呼吸を止めずに、無理のない回数で行いましょう。
2.体温を上げる
体温が1℃上がるだけで、基礎代謝量が約12%もアップすると言われています。熱すぎないお湯で半身浴をしたり、根菜類やしょうがなど身体を温める食材を積極的に摂取するようにしましょう。
3. 体を柔軟にする
筋肉がやわらかくなと、血行が良くなって代謝が向上します。お風呂上がりにストレッチを行うなど、柔軟運動を日課にしましょう。
4. 心肺機能を高める
心肺機能が高まると、心臓や肺が活発に働いて体の血流がアップすることで代謝の向上が期待できます。ウォーキングなどの有酸素運動を行ったり、1日に数回深呼吸をするのが効果的です。
5.運動後にたんぱく質をとる
運動をしたあとに、鶏ササミや白身魚など脂肪分の少ない動物性たんぱく質や、大豆製品などの高たんぱくの食品をとると、筋肉を増やすための手助けになり、基礎代謝量が上がります。
6. 睡眠をしっかりとる
睡眠中は成長ホルモンが分泌され、良質な筋肉が作られることで自然と基礎代謝もアップします。特にゴールデンタイムと呼ばれる夜10時から翌2時までの間はぐっずりと眠るように心がけましょう。

番外編

・食事の時はよく噛んで食べましょう。
食べごたえのあるものを食べたり、食べ物を咀嚼する事を意識しましょう。
噛む事で唾液が分泌が増え、基礎代謝が上がるのです。
早食いは太るというのは本当の事だったのですね。
・基礎代謝を上げる食べ物を食べよう。
よく噛んで食べる事と並行して、アボカドやブロッコリーなど基礎代謝を上げる食べ物を選んで食べるのもひとつの方法です。
お茶を飲むなら緑茶がおすすめです。
緑茶に含まれるカテキンには脂肪燃焼効果があり、これが基礎代謝を上げてくれます。
その他、生姜などの香辛料、卵や豆類などのたんぱく質もしっかり食べましょう。
・常に正しい姿勢を意識しインナーマッスルを鍛えよう。
座ったり歩いたり、ふとした時の自分の姿勢をご覧になった事はありますか。
これからは、綺麗な姿勢を常に保てるよう意識しましょう。
正しい姿勢を意識すると、胸が開くのでより空気を吸い込む事ができるようになります。
血液に多くの酸素が運ばれると、血液の巡りがよくなります。
この血液の巡りがよくなることで代謝が上がります。
また、この綺麗な姿勢を保つことでインナーマッスルを鍛えられます。
このインナーマッスルを鍛えるという事が基礎代謝を上げるには大切なことです。
インナーマッスルは内臓を支えている筋肉です。
内臓がインナーマッスルに支えられて正しい位置にあってこそ、内臓が元気に動き、代謝が上がるのです。

女性には太りやすい年齢がある?

10代が太りやすい?

女性は特に10代の思春期に突入すると、女性ホルモンの分泌が多くなり、皮下脂肪がつきやすくなります。
そして皮下脂肪が増えることによぅて女性特有に体に変化して、男性との体つきが大きく違いが出てくる時期でもあります。

このことから1年間で大幅に体重が増える時期もありますが、体重が増えたからといって安易にダイエットに走らないことです。
この時期は女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの働きによって骨量が増える時期でもあります。
この時期に骨量を増やしておかないと、更年期以降を経て閉経すると骨がもろくなって骨粗鬆症のリスクも高まります。

そうなると少しの衝撃で骨折して最悪の場合、寝たきりになります。
それに女性は妊娠、出産において多くのエネルギーが必要なので、ある程度の皮下脂肪は必要です。

この時期に太りやすいのは妊娠、出産に向けての備えであるといえます。
とにかくかわいい赤ちゃんを産んで、老後も健康に過ごすようにするには、この時期に過激なダイエットを
することは禁物です。むしろ女性ならではの宿命です。

30代が太りやすい?

女性は30代になると結婚がきっかけに体を動かすことが少なくなり、仕事からのストレスから解放されて気楽になり、20代の時に比べて外に出る機会が減ったことも原因で太りやすくなります。

それに基礎代謝の低下です。筋肉量の低下もありますが、特に女性ホルモンであるエストロゲンの減少も大きな原因であり、エストロゲンは代謝を促進させる働きや、脂肪燃焼に大きな役割を果たしています。

それから妊娠、出産も大きな要因です。妊娠、出産においては莫大なエネルギーが必要なので胎児の分まで栄養が必要です。

母乳で育てているときは、エネルギーの消費量は莫大なものなので食べ過ぎてもさほど太ることはありませんが、母乳をやめてからも今までの食生活から脱皮できずにどうしても食べ過ぎてしまい、そして子供の残したものももったいないと思って食べてしまったりしてどうしても太ってしまう傾向にあります。

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